生理中の脱毛

デリケートゾーン以外なら受けられるサロンもあるけれど…

脱毛サロンでも医療クリニックでも、予約日と生理が重なった場合は施術は延期になることがほとんどです。陰毛などのデリケートゾーン以外であれば受けることができるようになっているサロンもありますが、生理中は肌を含めた体全体のコンディションが不安定になる期間ですから、できれば受けない方がよいのです。

 

脱毛は、ムダ毛に高熱を加えて毛根を焼く施術になりますから、体は熱さや痛みといった外的な刺激を受けることになります。体調が万全でない時は、こうした体にとって不自然な刺激によって、思いがけない影響が出るリスクもあります。極端にいえば、風邪で熱がでている時に脱毛を受けと考えると、つらいですよね。先程も述べたように、脱毛は体にとって不自然な施術ですから、生理など体調が整っていない時は避けた方が安全です。

 

ところで、生理中は体調が低下するというのはよく知られていることで、毎月体感している方も多いと思いますが、体調不良を引き起こすメカニズムも確認しておきましょう。

 

生理前、体内ではプロゲステロンという女性ホルモンが分泌されます。これは体温を上昇させて妊娠しやすい環境を作るホルモンなのですが、その一方で、皮脂腺を刺激してニキビや吹き出物をできやすくしたり、交感神経に働きかけてイライラや頭痛といった症状を引き起こしたりする作用も持っています。

 

しかもこのプロゲステロンは排卵を合図に分泌量が一気に増加します。そのため、体が対応しきれず、コンディションが崩れやすくなってしまうのです。

 

体調が崩れるもう一つの要因は、体幹部の硬直です。生理が始まると、体内の酵素が子宮の内壁を溶かし、経血が作られるのですが、それと同時に腹部から腰の筋肉が硬直して子宮をしめつけ、いわば搾り出すことで経血を排出させるのです。

 

腹部には内蔵があり、太い動脈も通っているため、筋肉が硬直することでそれらの働きが阻害されてしまいます。その結果、血行不良、内蔵の機能低下による腹痛、血圧の乱れなどの症状が誘発されることになるのです。

 

ちなみに、前述のプロゲステロンは発毛を促すホルモンでもありますが、生理期間は1週間程度ですから、ムダ毛を増やして脱毛効果を低下させるといった心配はしなくても大丈夫です。

 

陰毛の脱毛と生理痛の関係

デリケートゾーンのムダ毛を脱毛したあと、生理痛が重くなった、という声を、ちらほらと聞きます。

 

まず、生理痛のしくみを確認しましょう。子宮の中では毎月、卵子の着床に備えて内膜の組織が増殖し、厚い内壁を形成します。しかし着床が起こらなかった場合は、内壁の組織は酵素で分解され体の外に排出されます。これが生理ですね。

 

分解された内膜は経血と混じって、どろりとした状態で排出されますが、子宮口は狭いためにそのままではスムーズに排出されません。そこで、生理が始まると子宮を包んでいる筋肉が収縮して、その力で内容物を押し出そうとするのです。生理痛は腹痛の他に、食欲不振、吐き気、胃痛、めまいなどさまざまな症状がともないますが、筋肉の収縮が原因であることが多いです。

 

では、VIO脱毛と生理痛とは、どんな関係があるのでしょう。これはずばり、ムダ毛を処理したことで、下半身が冷えやすくなったためと考えられます。

 

人間の体毛には、いまだに体を保温する役割りがあります。ロングヘアを短く切ると、頭だけでなく全身が何となく寒い、という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

デリケートゾーンは太い血管が集まっており、もともと体温が高い部位ですから、ムダ毛を除去することではっきりと冷えてしまうことは考えられます。

 

そして、体が冷えることと筋肉の収縮とは、密接な相互関係があります。まず寒いときは体温を逃さないように抹消血管が収縮するため、筋肉も硬くなります。そしてまた逆に、疲労などが原因で筋肉がこわばると、血流が悪くなるので体が冷えやすくなります。

 

腹部は内臓を保護するために大きな筋肉があります。体が冷えてこれらの筋肉が硬直すると、さまざまな不快症状が起こります。生理痛もそうした影響で悪化すると考えられます。

 

生理痛の症状がある方は、デリケートゾーンの脱毛には慎重になった方がよいと思います。たとえば、脱毛する代わりに温かな下着を着けて保温したり、ワックスで夏だけ脱毛して、冬はそのままにするという対処法もありますね。

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